東京大学 本郷キャンパス 情報学環本館地下1階
東京大学情報学環 オープンスタジオ
ゲームデザイン論 2023(講師:岡本吉起 先生)
アーカイブ 2023年04月27日(木)
中山未来ファクトリーでは、2023年度春学期の全学体験ゼミナール「ゲームデザイン論」という大学1・2年生向けの講義を2019年度から実施しています。今年度は昨年度同様対面で実施しています。
4月13・20日はゲームプロデューサーの岡本吉起さんをゲスト講師としてお招きし、講義を行なっていただきました。岡本さんは、公益財団法人日本ゲーム文化振興財団で代表理事を務める他、OKAKICHI SDN. BHD.のディレクターとしてマレーシアを拠点にゲーム開発に携わられています。前年はオンラインで繋いでの講義でしたが今回はこちらの授業に合わせて一時帰国され直接お話を聞くことができました。 ゲーム開発に関しては「ストリートファイターII」や「バイオハザード」シリーズなどの著名なゲームをはじめ、コンシューマーゲームだけでなく、スマホアプリ「モンスターストライク」などスマートフォンで体験するゲームの開発にも参加されています。岡本さんの実体験を元に、ヒットするゲームを生み出すための工夫やゲーム作りにおける組織論についてのお話が、関西ご出身の明るいノリのお喋りで印象的な講義となりました。
「〇〇のゲームしたことある人?」といった学生への問いかけもあり、受講者のことを気にかけながらお話しされたり、”15%の法則“、”1.6の二乗の法則“といったキーワードで興味を掻き立てながら、ゲームだけでなく研究領域にも応用できる方法論の視点について講義していただきました。 そうした法則やキーワードは、岡本さんの実体験に基づいたストーリーが必ずペアとなっており、業界でトップを競われていた立場からの貴重なお話をたくさんお話しいただきました。合わせて、岡本さんはゲーム制作だけでなく自らゲームに課金する事で、課金する人の気持ちを知るといった、常に相手の視点に立って物事を捉える工夫をしていると日頃の努力に至るまで詳細に教えていただきました。
2回目の講義では1回目の講義の感想や質問からたくさん話題を拾い上げていただき、受講生の関心に寄り添ってくださったことで学生はさらに前のめりにさらに集中していました。授業後提出された感想からも、ゲームに対する関心の高さをうかがわせるものが多いのですが、中にはゲームに触れる機会が少なかったからこそ興味を持っているといった声もあり多様な受講者が参加する授業となっています。
2023年4月13日・20日(木) 17:05-18:35
東京大学 大学院情報学環 中山未来ファクトリー
ゲームデザイン論2023 ウェブサイト 岡本吉起さんYoutubeチャンネル
倉本大資(東京大学大学院情報学環・特任研究員)
前のアーカイブ
HackGPT Tokyo ハッカソン
次のアーカイブ
貿易ゲーム体験ワークショップ@東京大学
アーカイブ一覧へ