ゲームデザイン論 2023(講師:松田白朗 先生)

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中山未来ファクトリーでは、2023年度春学期の全学体験ゼミナール「ゲームデザイン論」という大学1・2年生向けの講義を2019年度から実施しています。昨年に引き続き対面での実施が可能となり、30名の受講生と4人の講師2人の教員で今年も木曜5限に白熱した授業を展開しています。

4月27日・5月11日は、ゲームプラットフォーム開発のエンジニアである松田白朗さんをゲスト講師としてお招きし、講義を行っていただきました。

松田さんは、Google社でエンジニアとしてAndroid Gamesを担当されている他、遡るとApple、Microsoft、SEGAと渡り歩き、過去にはXboxやDreamcastなどのハードウェアの開発に携われていました。

松田さんの2回の講義では、ゲームに利用されるハードウェアについて、家庭用のコンソール、モバイルデバイスといった変遷を追いながら、表現やユーザの体験に着目して講義していただきました。

1回目の講義では、ゲームコンソール(家庭用ゲーム機)のビジネスモデル、歴史、その仕様など具体的にな例を示しながら進められました。

長いことゲームコンソールがテクノロジードライバーと呼ばれる新技術を牽引する存在だったことや、それに伴って高機能化するのに合わせてゲームのソフトウェアも高度になっていく様子。その淘汰から生き残った技術などを示していただきわかりやすくお話しいただきました。

2回目の講義では、ゲーム機からテクノロジードライバーの座を奪って行ったスマートフォン等のモバイルデバイスに話題を移し、ゲームをする人の急増や常時ネットワークにつながる機器による環境変化など市場に与えた影響を読み解いていきました。

スマートフォンやタブレットに代表されるモバイルデバイスですがそれらのテクノロジーがQuestのようなVR機器やSwitchなどポータブルゲーム機に応用されたり、Macのアーキテクチャにまで影響を与えているという話題は驚きを与えていたようです。

ゲスト出演されているポッドキャスト Rebuild FM でも授業のご紹介をいただいたようで、SNS等ではリスナーの方からも聴講したいという声をいただき驚きました。

日時

2023年4月27日・5月11日(木) 17:05-18:35

主催

東京大学 大学院情報学環 中山未来ファクトリー

関連URL

ゲームデザイン論2023 ウェブサイト
Rebuild FM

執筆者

倉本大資(東京大学大学院情報学環・特任研究員)



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