2023年9月12日に、古代哲学を専門とする岩田直也(名古屋大学)、大学にてアントレプレナーシップ教育・スタートアップ支援を担当する松井克文(東京大学)・池内泰大(東北大学)によって、「アントレプレナーの倫理ワークショップ」が実施された。本ワークショップは、京都大学西洋古代哲学史研究室出身である岩田、松井、池内の研究実践プロジェクトの一環として開発された。

アイデアを行動に移す人 = アントレプレナーは、様々な倫理的なジレンマに直面するとされている。アントレプレナーの活動は不確実を多分に孕み、本人すらも予測ができない中で極めて迅速に倫理的事項についても判断しなければならない。困難な状況下で解決困難なジレンマにどのように向き合い対応することができるのか、個人で思考を深めたうえで、グループワークやディスカッションを通じて参加者とともに考えた。参加者は、学部1年から博士課程まで様々なバックグラウンドの学生となった。

本ワークショップは、アントレプレナーの倫理的なあり方を考える試行的な取り組みであり、今後は研究・実践の両面で洗練させていく予定である。

参加してくれた東京大学の5名の学生に感謝する。

執筆者：特任研究員 松井克文