第1回 ゲームカレッジLv.99カレッジミーティング2023 at 東京大学

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東京大学大学院情報学環 藤本徹研究室は10月29日(日)に株式会社イオンファンタジー主催の「第1回 ゲームカレッジLv.99カレッジミーティング2023 at 東京大学」に協力し、藤本徹准教授と財津康輔特任研究員(※職名は当時)による、保護者様向けセッションを行いました。

本イベントは、同社と当研究室が行っている共同研究プロジェクト「多様なデジタルゲームの遊びを学びに接続する支援プログラムの開発」の一環として、同社運営のオンラインスクール「ゲームカレッジLv.99(レベルキュウキュウ)」に普段通う生徒に対象を限定したオフラインミーティングとして開催されました。普段のレッスンで生徒が親しむ「マインクラフトの教育版」を使用してチーム対抗のバトル大会が行われ、いつもはオンラインでしか会えない講師の先生や他の生徒の仲間にオフラインで対面できたということもあり、コミュニケーションも活発に行われ、大いに盛り上がっていました。

保護者様向けセッションにおいては、財津特任研究員よりマインクラフトと創造性に関する研究の紹介を行った後、保護者の方々からゲームと教育に関する質問をいただく時間を設けました。
そこでは予定時間を超えるほど多くのご質問をいただき、これまで行われてきた研究・調査結果を踏まえて、財津特任研究員からは学童保育施設で実践活動を行うアナログゲーム分野について、藤本准教授からは専門のデジタルゲーム分野について回答しました。いただいた質問の一部を以下の通りご紹介します。

  • 子どもたちとゲームで遊ぶときにどんな指導をしているか?
  • 親子で一緒に遊ぶのにお勧めのゲームは?
  • ゲームで遊ぶ時間はどの程度であれば大丈夫か?

ワークショップ後には子どもと保護者の方にそれぞれアンケートに回答していただきました。子どもたちに「今回のマイクラチャレンジは楽しかったですか」と尋ねる設問では、93.3%から「楽しかった」と回答がありました。また、保護者の方に「今回のワークショップの満足度を教えてください」と尋ねる設問では、“満足”または“やや満足”と回答した方が全体の100%を占めました。

自由記述のコメントでは子どもたちから「めっちゃ楽しかった!」「先生にあえてうれしかった。けど、ゲームはくやしかった」「もう3時間くらいやりたい」との声が聞かれるとともに、保護者の皆様からも「我が子だけでなく、大勢でマイクラを楽しんでいて、いいなと思いました。」「親に対しての説明もあり、子供も楽しんでおり、プレゼントもあったので、思い出に残る経験となると思います。また、一番は先生に会えたことかと思います。」「ゲームを教育の一環として生かそう、使おうと思うのではなく、ただ楽しむ事が一番大事で意味があるとの研究結果は意外でした。少し考えを改めようと思いました。」「ゲームをやらせるのに罪悪感があったのですが、先生のお話を伺い、ゲームの良い側面を認識することが出来た」などといった感想をいただきました。
子どもたちと保護者の方々ともに充実した時間を過ごしていただけたことが伺え、安堵しました。

藤本研究室では、今後もゲームに関するワークショップやイベントを開催していきます。
引き続き当研究室の活動にぜひご注目ください。

日時

2023年10月29日(日) 第一部:12時~13時30分、第二部:14時30分~16時

主催

株式会社イオンファンタジー

協力

東京大学大学院情報学環 藤本研究室

参加者

ゲームカレッジLv.99の生徒25名(未就学児から中学1年生まで)とその保護者の方々

関連URL

https://ludixlab.net/

執筆者

新居佐和子(情報学環・学術専門職員)



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