ダイバーシティワークショップ:多様性の交差路での「代話」

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8月17日、22日、23日に入澤充(山内研究室所属修士2年)による、『ダイバーシティワークショップ:多様性の交差路での「代話」』を実施した。参加者は当事者ではないが、多様性について学び自らのあり方を考えたいと思う非当事者(を自認する者)で、大学1年から4年生まで幅広い学年の様々な大学の学生が参加した。

ワークショップのタイトルに掲げている「代話」とは企画・運営者による造語であり、「代わりに話すこと」を意味する。ワークショップでは障害者や性的マイノリティなどの当事者の声を動画で聴き、その内容を動画を視聴していない他のワークショップ参加者に向けて当事者の代わりに話す=「代話」するという活動が中心に据えられた。参加者は当事者の声と向き合い、代わりに話そうとすることで「当事者はこの時、どんな気持ちだったのだろうか?」や「非当事者の自分はどんな語り口で話せばいいのだろうか?」などの疑問・葛藤と出会うことになる。そして、このプロセスの中で参加者は自分が非当事者として持つ特権や意識せずに持っていた当事者への偏見に気づくことになる。

なお、使用する当事者の動画はこのワークショップのために開発された。ワークショップの目的に共感してワークショップの開発に協力していただける当事者に十分な説明を行った上で、インタビュー動画を撮影している。そして、インタビュー動画は当事者のチェックの上で編集を行っている。

ワークショップ終了時の対話の時間では、参加者から「当事者が目の前にいない状況で、動画を見てそれを他の人に伝えないといけない状況だからこそ、当事者の一言一言に深く向き合わないといけなかった。でも、自分の話すことが本当にこれであっているのか?や、こんな話し方でいいんだろうか?という疑問が常にあり、自分の立場性が問われているように感じられた。」という声が上がった。

9月には東大生を対象にして同様のワークショップを実施していく予定である。その実施報告でさらに活動の詳細についてお伝えさせていただきたい。

日時

8月17日、22日、23日

運営

情報学環山内研究室入澤充

参加者

10名

文責

入澤充



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