マーベラスゲームジャム 2024 Summer @東京大学 中山未来ファクトリー

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うだるように暑い2024年8月19日(月)から8月21日(水)の三日間、株式会社マーベラスが主催する「マーベラスゲームジャム 2024 Summer」がオープンスタジオで開催されました。これは、2024年3月に同じくオープンスタジオで開催し、好評を博した「マーベラスゲームジャム」の第二回開催となるものです。

株式会社マーベラスは、家庭用ゲーム機やスマホゲーム、アミューズメントゲームなどを開発・販売しているゲームパブリッシャーです。
今回も、将来ゲーム業界でゲーム制作に関わりたい!と思っている学生たちがチームを組んでエントリー。たった三日間で「ゲーム」を作ると言うイベントを開催しました。

今回は夏休みの時期であったこともあり、応募者数は170名。チーム数はなんと42チームにものぼりました。全てのチームを受け入れることは、スペースを考えても残念ながら不可能。涙を呑んで抽選とし、全7チーム、27名の参加とさせていただきました。

最終的な参加者は、大学生、大学院生、専門学生とバラエティに富んだ構成になりました。今回も遠方から参加してくれたチームがおり、東京にホテルを取って参加して貰えました。

とても多くの応募をいただきました。
遠方から来てくれた人たちもたくさんいました。

イベントでは、初日にゲームのテーマを決定。その瞬間からよーいドンでそのテーマに沿った内容を考え始めます。

今回は六つのテーマを用意し、その場でサイコロを振ることとしました。
そして決まったテーマは「ハーフ アンド ハーフ」です。

一体どんなゲームが出来るのか。テーマを設定した側もサッパリ想像出来ないなか、各チーム一斉にゲームを企画。どのチームも「ああでもないこうでもない」とアイディアを絞り出しました。

他のお題に決まっていたらどうなっていたのでしょう

今回も開発には Unity を使うこと、最終成果物は WebGL 形式で公開すること、というルールになっています。
そのための公開環境などは主催側が用意しています。

それぞれのチームは個性豊か。普段からゲーム開発を行っている人、ほとんど経験が無い人、普段はサウンド専門、デザイン専門と、いろいろなタイプの人たちが揃っています。同じ学校からのエントリーとは限らず、別のイベントで知り合った仲間だったり学外のサークルで知り合ったメンバーだったりもするようです。

三日間集中して開発を続けます。途中で集中力が途切れてはいけません

今回も株式会社マーベラスは、「ゲーム開発者になりたい学生たちの後押し」をすることを目的としています。そのため「就職活動」の一環としてではなく、あくまでも開発体験イベントとしての開催です。
git の使い方やビルド方法、ゲーム内での実装方法を開発者である社員がサポートし、作り上げる体験をして貰うことを大事にしています。
数日とは言え連日、朝から晩まで。仲間と必死になって一本の作品を作り上げる。ましてや季節は暑い夏。この体験は、必ずプラスになると信じています。

さて。ほとんど全てのチームが時間ギリギリまで開発を行い、提出期限の最終日13:30まで手を加えていました。
この後は、それぞれのチームが作品を発表し、お互いに投票することで優秀賞とユニーク賞を決めると言うルールになっています。
今回のゲームジャムではプロダクトの完成度が高いチームが多く、発表中に動かなかったり止まってしまったりするものはほとんどありませんでした。また、ゲームとしてもすべてが面白い作品に仕上がっており、とても拮抗した投票結果となりました。

ゲームとして面白いことはもちろんで、そのうえでアイディアが優れている、面白いと評価された「ユニーク賞」
これを受賞したのは、チーム「MTRU」の作品
『キメラの材料がキメられない!』

動物二種類を掛け合わせてキメラを作るというもので、例えば「いし」と言うキメラをつくるために「いぬ」と「うし」を選ぶと言うシンプルなパズルゲーム。
ルールはシンプルながら意外と頭を使い、時間制限も相まってハラハラしながら夢中になれる作品でした。

もう一つの「優秀賞」は、プロダクトとしての水準が高いと評価されたゲームに与えられました。
ゲーム開発者の目線で、良いものが出来ていること。不具合が少なくきちんと動作していること。そしてゲームとして、ちゃんと完結していること。これが選定基準です。
これを受賞したのは、チーム「芝 PUT」の作品
『THE SLASHER』

横スクロールのアクションゲームで、前から迫ってくる敵を「真っ二つ」にするというもの。
この横スクロールがどんどんスピードが上がっていき、最終的にはものすごいスピードになっていきます。
ゲーム完成度が高く爽快になんどでもプレイ出来る作品でした!

もちろんこれ以外の作品もすべてが個性的で、そして高水準の作品でした。どれが優秀賞をとっても不思議ではありませんでした。
また、開発終了後の交流プレイ会などでは、活発な意見交換や交流が生まれていました。

『Hurry! Curry!』チーム:キラーパス
『Half Cat』チーム:チーム CATL
『MUSIC OF LEGEND』チーム:伝説のリーグ
『まぜまぜ Tasting』チーム:ラムネのビー玉
『まっぷたつ!プラナリア』チーム:東京旅行
開発後の交流プレイ会。他のチームの作品をワイワイ遊びました

株式会社マーベラスでは、今後も同様にゲーム開発者になりたい若者の応援として、このようなイベントを行っていきます。
次の機会には、ぜひ皆さんのエントリーをお待ちしています。

最終日。この後みんなで飲みに行きました。
日時

2024年8月19日(月)〜 21日(水)

主催

株式会社マーベラス エンジニア採用企画室

参加者

大学生・専門学生 27名

関連URL

マーベラスゲームジャム

執筆者

石動太一 (株式会社マーベラス エンジニア採用企画室 室長 兼 開発部 副部長)



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