東京大学 本郷キャンパス 情報学環本館地下1階
東京大学情報学環 オープンスタジオ
展示「イマーシブ・メディアの現在 vol.1———白昼落下 Sleepwalk/Downfall」
アーカイブ 2025年02月20日(木)
2024年2月7日(金)、10日(月)、12日(水)、13日(木)の4日間、「没入」をテーマにアーティストによる作品展示と研究者による研究発表を組み合わせた展示イベント「イマーシブ・メディアの現在 vol.1———白昼落下 Sleepwalk/Downfall」を開催しました。
本展示は、授業や単位の枠組みを離れ、学生が主体となって展示を企画し、東京大学の博士課程の研究者と、東京藝術大学のアーティストが一緒になって自主企画を行いました。テクノロジー環境を描写する言葉としての「没入(イマ—シブ)」は、エンターテイメント業界でも流行をみせ、技術の問題に留まらず、広く視聴覚・身体的な文化活動においても使われる言葉になってきました。現代美術においてもキーワードとなる没入という問題に対し、美術の側から捉えなおせないか、アーティストと研究者の間で共同展示を行いました。荒川弘憲(東京藝術大学先端美術表現科博士課程)、山下紗弥(東京藝術大学先端美術表現科修士課程)の映像作品を中心に、原田遠(東京大学総合文化研究科博士課程)の戦後アメリカ美術に関するリサーチも壁一面に展示され、鑑賞者を迎えました。
普段、美術作品の展示会場としては馴染みのない東京大学本郷キャンパスでの平日開催にどれほど人が来場するのか、不安な部分もありましたが、計200人ほどの来場者を迎えることが出来、盛況のうちに展示を終えました。美術展示に馴染みのないという東京大学の学生や職員の方もポスターを目にして立ち寄っていただいたのはうれしかったです。また東京大学の方だけではなく、美大生や現代美術の関係者、大学の先生、海外から日本の美大を目指す留学生など普段東京大学を訪れる用事のない多様な層の方に来場いただけたのも嬉しい限りでした。
東京大学を会場に開催するからには展覧会として学問的・学際的な視点が加わればと考え、展覧会には多くのゲストを招きました。研究者、アーティスト、インディペンデント・キュレーターそれぞれの関心に基づいたトークイベントが1日2回ほど、最終日に行われた東京大学総合文化研究科准教授・松井裕美氏をお招きしたものを含めて、計7回行われました。詳細は以下のホームページを参照してください。 https://broken-tang-a01.notion.site/vol-1-18a6ae95c90e800f989df9f84e6a027c
本展示を通じて、開催されたトークのゲストや多様な来場者の方々との対話と通して、主催者の私たちも多くの知見を得ることができました。学生主体の展示に快く展示場所をお貸しいただいた、中山未来ファクトリーの倉本様、皆様、また本展示に関して準備・当日含め、様々なご協力を頂いた方々、なによりご来場いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
2024年2月7日(金)、10日(月)、12日(水)、13日(木)
「イマーシブ・メディアの現在」実行委員会
原田遠(東京大学総合文化研究科博士課程) 荒川弘憲(東京藝術大学先端美術表現科博士課程) 山下紗弥(東京藝術大学先端美術表現科修士課程)
無料
https://broken-tang-a01.notion.site/vol-1-18a6ae95c90e800f989df9f84e6a027c https://phantastopia.com/report/immersive-exhibition/
原田遠(東京大学総合文化研究科博士課程)
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