東京大学 本郷キャンパス 情報学環本館地下1階
東京大学情報学環 オープンスタジオ
東京西ロータリークラブ見学会
アーカイブ 2025年10月03日(金)
9月26日(金)、東京都内の企業経営者らで組織する東京西ロータリークラブによる見学会が行われました。情報学環・渡邉英徳研究室と毎日新聞社などで進めている「毎日戦中写真」共同研究の一環として、同クラブ職業奉仕委員会が「報道写真を読む─終戦80年・昭和100年、新聞が伝える記憶とデジタルの証言」と題した見学会を企画。オープンスタジオで全体説明を受けた後3グループに分かれて渡邉研究室を訪問しました。
見学会は渡邉研究室と毎日新聞が今年4月から8月まで横浜のニュースパーク(日本新聞博物館)で共催した企画展「戦後80年・昭和100年 報道写真を読む」を訪れた同クラブ会員が、AIやVRを使った渡邉研究室制作のコンテンツを見て「ぜひ研究室訪問を」と希望したことから実現し、36人が参加しました。
当日は、オープンスタジオで渡邉研究室の小松尚平・特任研究員がAIやVRを用いて戦争の現状や記憶をリアルに伝える研究について説明した後、VRゴーグルを着けて「戦災VR」コンテンツを体験しました。また毎日新聞記者でもある中島が、毎日新聞特派員が戦時中に撮影した写真6万枚について読み解きや可視化、デジタルアーカイブ化を進めている「毎日戦中写真」共同研究の概要や資料の特性について説明しました。参加者は共同研究の成果として7月に刊行された『戦中写真が伝える 動物たちがみた戦争』を手に、熱心に質問をされていました。
渡邉研究室では渡邉教授から、大型モニター「リキッド・ギャラクシー」を使って「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」をはじめ、時間的・空間的に距離のある戦争を自分と同じ地平で捉えるための表現などについて説明を受けました。また、動画上の人物との入れ替わり体験ができるVR機器「アバタリウム・ポータブル」も好評でした。参加者はそれぞれの企業業務や特性に即して、デジタル技術による記憶継承やAIやVRといった情報技術の可能性について感想を語り、有意義な意見交換の場となりました。
このほか当日は安田講堂(外観)や三四郎池など構内見学も行いました。バス乗り入れや構内見学につきましては、情報学環総務チームに多大なるご協力をいただきました。お礼を申し上げます。
東京西ロータリークラブ、情報学環 渡邉研究室
2025年9月26日(金曜) 午後2時から午後5時
中島みゆき(東京大学大学院情報学環 石崎研究室)
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