東京大学 本郷キャンパス 情報学環本館地下1階
東京大学情報学環 オープンスタジオ
Workshoppers2018
アーカイブ 2018年02月17日(土)
東京大学大学院GCL GDWS機構が毎年年度末に開催している年次報告会、Workshoppers。 本年(2017)度は、昨年まで開催されていた福武ホールから、今年度オープンした情報学環オープンスタジオへ場所を移し、2部構成で開催された。 第一部では、ワークショップ研究者で実践者の安斎勇樹さんをゲストに迎え、近年の安斎さんの研究である「ワークショップ実践者が、実践における困難を感じるポイント」についてレクチャーをしてもらった。 第二部では「ワークショップC」という、学生自身が設計しファシリテーションを行うプロジェクトを完了した博士課程の学生から、自身の経験を振り返ってもらうトークイベントを行った。
第一部において語られたことは、
といった話題が提供された。
登壇者:安斎勇樹(東京大学情報学環特任助教) モデレーター:水越伸教授(GCL GDWS)
第二部においては、博士課程の2名の学生によって、これまで行ってきたWS Cの計画作りから実践までをフランクな雰囲気の中語ってもらった。 GCL学生にとっては、博士研究の中で「ワークショップ」という、一見するととらえどころが難しい活動を、いかに位置づけて行くのか?という話題が中心に語られた。
ドクターの早い段階でワークショップを開催した稲吉さんは、論文の中の本論にあたる部分で、その成果について検討を加え執筆する予定であることを示唆した。計画段階で、GDWS機構が開催してきた「ワークショップ相談会」に何度も参加し、ワークショップの設計を数回にわたって練り直したことによって、博士論文の骨組を支える強度のあるワークショップが開催出来たということになるだろう。 一方、論文の主軸を執筆途中で大きく変更した浦野さんについては、ワークショップの位置づけを結論部分のFuture Work的な位置づけにおくことで、本論で検討された議論を受けて、将来、社会応用していく際の方向性を測る位置づけになりそうだということで、語ってもらった。
ワークショップというのは、開催するごとに成果も異なる活動を、博士論文の中に組み込むということは、論文の主旨を阻害しないような「位置づけ」を、あらかじめ想定してから、その設計や開催に臨む必要がある。
彼らに続く後輩が熱心に耳を傾けていたのが印象的であった。
2018年2月17日 13:00 – 17:00
東京大学GCL GDWS機構
東京大学GCL コース生、一般参加 37名
執筆者:会田大也(東京大学GCL GDWS機構特任助教)
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