広島女学院高等学校と大学院生との「ヒロシマ・アーカイブ」ワークショップ

アーカイブ

東京大学大学院渡邉研究室による広島女学院高等学校の高校生を対象にした「ヒロシマ・アーカイブ」ワークショップを開催しました。

東京大学大学院渡邉研究室では、2011年以来広島女学院高等学校と連携して「ヒロシマ・アーカイブ」のプロジェクトを進めてきました。「ヒロシマ・アーカイブ」は、被爆者の証言や被爆の実相がデジタル地球儀にマッピングされているWebコンテンツで、東京大学大学院渡邉英徳教授が制作し、広島女学院は被爆者の証言収録などを行っています。

そうした連携の中で、毎年、広島女学院高等学校署名実行委員会の高校生10名が上京し、最新の研究や技術を学びます。高校生はこの研修によって活動をよりステップアップさせ、次の世代に繋がる新しい活動を創出しています。

今回は、渡邉研究室の大学院生の研究をワークショップ形式で披露し、生徒たちに吸収してもらいました。進行は以下の通りです。

<1月12日(土)>
13:00 スタジオツアー+レクチャー(情報学環・渡邉教授)
   今年度のプロジェクト,来年度の状況,指針など
14:00 APPLO レクチャー+ハンズオン(学情D1・田村)
   デジタルアーカイブ構築ツール「APPLO」の説明,体験
16:00 ビリビリ動画(ニコニコ動画)対話ワークショップ(学情M1・岑)
   映像と字幕(弾幕)による異文化コミュニケーションの説明,体験
   ワークブック班(首都大M2・秦)
   冬休みフィールドワークの報告+ヒアリング(別室の可能性あり)
18:00 終了

<1月13日(日)>
08:00 映像制作ワークショップ(首都大M2・山浦、学情M1・中原)
   「iMovie」を使った映像制作の説明,体験
12:00 終了

高校生からは、「初めて昔のWBを見て、自分達でできることの限界と専門家の手をかりる大切さを感じた。今日の研修はメモをしっかりとった。実技もまじえて広島のメンバーに教えたい。」など、直向きにワークショップの内容を吸収し、普段の学校生活、学校での活動に活かしていこうとする姿勢がみられました。
今後も、高校生とのコラボによって、「ヒロシマ・アーカイブ」のさらなる可能性を探っていきます。

日時

2019年1月12日13:00-18:00
2019年1月13日08:00-12:00

主催者

東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室
広島女学院高等学校

参加者

広島女学院高等学校(生徒10名、引率教員2名)
東京大学(大学院生3名、研究生1名、教員1名)
首都大学東京(大学院生4名)

執筆者: 田村賢哉(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース博士過程)



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