東京大学 本郷キャンパス 情報学環本館地下1階
東京大学情報学環 オープンスタジオ
ゲームデザイン論 2021(講師:岡本吉起 先生)
アーカイブ 2021年04月23日(金)
中山未来ファクトリでは、2021年度春学期の全学体験ゼミナールとして、「ゲームデザイン論」という大学1・2年生向けの講義を実施しています。
4月15・22日は、ゲームプロデューサーの岡本吉起さんをゲスト講師としてお招きし、講義を行なっていただきました。
岡本さんは,公益財団法人日本ゲーム文化振興財団で代表理事を務める他,OKAKICHI SDN. BHD.のディレクターとしてマレーシアを拠点にゲーム開発に携わられています。
「ストリートファイター」や「バイオハザード」シリーズなどの著名なゲームをはじめ、コンシューマーゲームだけでなく、スマホアプリ「モンスターストライク」の開発にも参加されており、岡本さんの体験を元に、ヒットするゲームを生み出すための工夫やゲーム作りにおける組織論について講義していただきました。
ゲームを作る中で、人気を得るにはどうすればいいか?や継続的に続けていくにはどうすればいいか?などのゲームにおけるマーケティングやチーム作りについて岡本さんの体験を交えながらお話いただきました。岡本さんのゲームの面白さの指標として、聞いて面白い/見て面白い/遊んで面白い/繰り返して面白いの4つの指標が示されました。岡本さんの面白さの指標は、ゲームだけでない、他者へ面白く伝える方法などの日々の鍛錬が必要であることが印象的だったのではないかと思います。 また、今は誰でもゲームを作る技術的な環境が与えられているということも伺えました。その上で、作る技術だけでなくマーケットや他の要素への関心を持つという点と作ったゲームを継続的に運営していくことの大切さを伺えました。
講義の合間には、slidoというWebサービスを利用して学生からの質問に回答していただきました。ゲームを長く飽きさせないための工夫や組織の作り方、テクノロジーの進歩によって変化していくゲーム業界に関係する質問などに答えていただき、ゲームを作る立場の俯瞰的な視点が得られたと思います。
今年度のゲームデザイン論の講義も昨年と引き続き、新型コロナウイルス感染症対策の観点からオンラインで実施となり、講師と学生が直接対面することはかないませんでしたが、岡本さんのような海外を拠点にするクリエイターのリアルな現場から講義を実施していただいたり、slidoによるコミュニケーションなどのオンラインならではの方法で講義が実現出来たように思えます。
2021年4月15日(木)、4月22日(木) 16:50-18:35
東京大学情報学環 中山未来ファクトリー
ゲームデザイン論2021 Webサイト: https://sites.google.com/view/gamedesign2021/
岡本吉起さんYouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UCjuSyACqtoJEm3A1X87Zi6Q
執筆者:伊達亘(東京大学大学院情報学環・特任研究員)
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