親子でマイクラチャレンジ2023 at 東京大学

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藤本研究室は3月4日(土)、5日(日)の2日間にわたり株式会社イオンファンタジー
との共催で「親子で楽しむマイクラチャレンジ2023 at 東京大学」を開催しました。本ワークショップは2022年10月に開催した「親子でマイクラチャレンジ2022 at 東京大学」の好評を受け、再度の開催となりました。同社運営のオンラインスクール「ゲームカレッジLv.99(レベルキュウキュウ)」の講師陣によるリアル参加型ワークショップで、同社と当研究室が行っている共同研究プロジェクト「多様なデジタルゲームの遊びを学びに接続する支援プログラムの開発」の研究成果として、多くの子どもに大人気の「マインクラフトの教育版」を使用して実施しました。

前回と募集の方法を変更し、ゲームカレッジLv.99の広告配信よりも先に東京大学の教職員向けのポータルサイトや東京大学の公式Webサイト・SNS等で募集を開始したところ、特に東京大学教職員からの申込が多数あり、募集開始日の午後4時過ぎに定員を満たし募集を停止しました。最終的に32組の親子にご参加いただきました。

今回のワークショップのために、東京大学本郷キャンパスの安田講堂や正門などの建築
を特別に製作し、この東京大学のワールドの中で「講師1名と子ども3-4名」を1チームとしてZoomで接続しながらオンラインでチーム毎にレッスンを行い、最後にチーム対抗戦を行いました。参加者の子どもたちがより楽しめるよう主催者と共催者で協力してワークショップをデザインしました。

前回の反省を活かし、子どもが集中しすぎて疲れないようレッスン時間を短縮したり、保護者の方の関わり方について冒頭でアナウンスしたりするなど改善点を盛り込んで実施しました。また、2日目のワークショップは普段Lv.99でマイクラのオンラインレッスンを担当する講師の先生が会場に参加し、操作に慣れない初心者の子どもを手助けしたり、マイクラ経験の長い子どもの建築物がいかに戦略的で難易度の高いものであるかということを保護者の方に解説したりして、対面のコミュニケーションも活発に行われていました。

ワークショップ後には子どもと保護者の方にそれぞれアンケートに回答していただきました。子どもたちに「今回のマイクラチャレンジは楽しかったですか」と尋ねる設問では、93.7%から「楽しかった」と回答がありました。また、保護者の方に「今回のワークショップの満足度を教えてください」と尋ねる設問では、“満足”または“やや満足”と回答した方が全体の96.4%を占めました。
自由記述のコメントでは子どもたちから「建築するときにいろいろアドバイスをもらって上手に出来たので楽しかったです。」「やり方を教えてくれたり、PvPをしたりと色々な要素があった。」「みんなとコミュニケーションをとりながらできたところが良かった。」などの声が聞かれるとともに、保護者の皆様からも「ゲームを通してコミュニケーションがとれたことに感動しました」「複数のタスクを情報を整理してこなさなければならないという環境に置かれた際の子供の行動をリアルに観察することができました!」などといった感想をいただきました。
子どもたちと保護者の方々ともに充実した時間を過ごしていただけたことが伺えました。

現在、ワークショップの前後でそれぞれ回答いただいたアンケート結果を分析し、学会等で研究成果を発表する準備を進めています。アンケートでお寄せいただいたご意見を生かし、改善策を盛り込んだワークショップを2023年秋頃に再度開催したいと考えています。
引き続き、藤本研究室の活動にぜひご注目ください。

日時

2023年3月4日(土)、5日(日) 各日11時~12時30分、14時00分~15時30分

主催者

東京大学大学院情報学環 藤本研究室

参加者

小学2年生~小学6年生までのお子様32名とその保護者の方

関連URL

https://ludixlab.net/

執筆者

新居佐和子(情報学環・学術専門職員)



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