xlab Showcase 2023 “Ways of Uninventing”

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東京大学筧康明研究室では、研究成果の社会発信の場として、2022年度制作したプロトタイプ作品を集めた「xlab Showcase 2023 “Ways of Uninventing”」展を2023年3月19(日)から3月 21日(火・祝)の期間で開催致しました。

ヒューマン・コンピュータ・インタラクション分野の工学研究やメディアアートを軸と筧康明研究室による今回の展覧会では、「発明」という概念に注目し、捨象されている視点や価値を取り込むテクノロジーやデザイン、生活、表現を考える思考実験および実践として「Ways of Unvinenting」というテーマを設定してました。アクチュエータ、センサ、ディスプレイ、テキスタイル、紙、絵画、生物、流体、建築、AR、遠隔コミュニケーションなど、会場に並ぶ幅広い研究プロトタイプや作品を通して「Uninventing」を体感し、テクノロジーや表現についてのアイディアや議論を広げる場となることを目指しました。

入場は事前予約制としておりましたがたくさんの方々にご来場いただきました。学内外の研究者だけでなく、アーティスト、デザイナーの方々をはじめ、ご家族連れや一般企業の方まで幅広い来場者層となりました。展示作品やその背景にある研究に対しても様々な感想や改善のアドバイスを頂きながら意見交換をすることができ、研究へのフィードバックを得る機会だけでなく、研究室での活動の社会還元の場としても貴重な機会となりました。

過去2回のShowcaseはコロナ禍の影響でオンライン開催となり、本年度のShowcase2023では筧康明研究室発足以来、初の対面での開催となりました。作品のクオリティ管理や展示及び広報の方法など展覧会をデザインしていくうえで来年度以降に克服すべき課題点も散見されましたが、関連するトークイベントやポスター発表の機会と併せて、日常の研究活動を多様な視点から客観視する良い機会に恵まれた三日間となりました。

xlab Showcase 2023 “Ways of Uninventing” 展

主催

東京大学大学院情報学環筧康明研究室

会期

2023年3月19日(日) – 3月21日(火・祝)

会場

東京大学情報学環オープンスタジオ(中山未来ファクトリー)

詳細

https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp/showcase2023/

作品一覧

  • Helixels:今村 知美、筧 康明
  • see-saw:森田 崇文、筧 康
  • Liquebits:青山 佳音、森田 崇文、江 子淵、筧 康明
  • Paper Electrowetting:吉川 義盛、岩瀬 英治、筧 康明
  • PaperPrinting/PaperPrinted/MixedFragments:伊達 亘、筧 康明
  • 3D-Printed Soft Sensors:佐倉 玲、香川 舞衣、筧 康明
  • the reach of …:和田 夏実、筧 康明
  • ExpandFabric:開元 宏樹、筧 康明
  • Ephemera:Harpreet Sareen、 Yibo Fu、 筧 康明
  • 私たちが忘れてはならないことは何だろうか:新田 友美、呂 亜輝、筧 康明
  • Drifting Colors:西原 由実、筧 康明、株式会社細尾、東京大学筧康明研究室、株式会社ZOZO NEXT
  • Synplant:胡 悠扬、周 巧其、筧 康明
  • Tinkering with Linecraft:辻村 和正、中野 太輔、呂 亜輝、筧 康明
  • TensionMod:呂亜輝、浦田泰河、Alessandro Garzanti、筧康明
  • Morphing Meanings:Wood: 齋藤帆奈
  • Spatial Sound Sketch:浦田 泰河、筧康明

執筆者:辻村 和正、溝脇 由女(情報学環 筧康明研究室)



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