ダイバーシティワークショップ:当事者との「書い話」

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2月5日、2月16日、3月4日、3月17日、3月26日に入澤充(山内研究室所属博士課程2年)による『ダイバーシティワークショップ:当事者との「書い話」』を実施した。参加者は多様性について関心を持ち、自分の立場性や特権について考えてみたいと思う非当事者を自認する学生で、様々な大学から参加した。

ワークショップのタイトルに掲げた「書い話」とは企画・運営者による造語であり、「当事者からのメッセージに対して推敲を重ねた手紙で応えること」を意味する。ワークショップでは、障害者もしくは性的マイノリティの当事者の声を動画で聴き、それに対して自分が感じ考えたことを手紙に記した。ただし、手紙の記載は一度で完結させない。ワークショップでは他の参加者との対話を行い、当事者が動画で語らなかった行間や背景について考えを巡らせ、そして自分が非当事者としてもつ特権やその特権との向き合い方について話し合った。そのような活動を行いながら、参加者は最初に書いた手紙を推敲する時間を複数回持ち、当事者に届ける手紙の内容を段階的に深めていった。手紙というメディアは単なる感想を書くコメントシートとは異なり、自分が何者かを明かした上での深い応答が求められる。一方で、その応答を自分とは異なる立場性にある当事者にどのような言葉で伝えるかは参加者にとって日常問われることのない新しく難しい課題となる。ワークショップでは、参加者はこの課題に他の参加者と対話しながら協働的に向き合った。

ワークショップ終了時の振り返りの時間では、参加者から「当事者と異なる立場性の自分がどんな言葉づかいで手紙を書いていいのか分からず難しかったが、その難しさのおかげで自分の持つ特権に気づくことができた」、「対話の時間に当事者が動画で語らなかったことは何か考えたが、自分一人では考えられない意見を聞けて学びになった」という声が上がった。

8 月には東大生を対象にして同様のワークショップを実施させていただく予定である。その実施報告で改めて活動の詳細について説明させていただきたい。

日時

2月5日、2月16日、3月4日、3月17日、3月26日

運営

情報学環山内研究室入澤充

参加者

20名

文責

入澤充



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