「ショルとつむぐ」開催報告

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こんにちは。
東京大学附属図書館 アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)の、森吉蓉子です。

去る2026年4月24日、情報学環オープンスタジオをお借りし、「ショルとつむぐ 声、色、記憶」を開催しました。

タイトルの「ショル」とは、シベリア南部に住む少数民族・ショル族のこと。この民族が話すショル語は、将来絶滅する危機にある言語として指定されています。

このショル族・ショル語は、消えゆく言葉と民族について残す「ことばのアーカイブ」https://language-in-danger.studio.site/(U-PARL帰属)にも収録されています。

イベントにお呼びしたアルバチャコワさんは、ショル族であり、ショル語話者です。
画家・詩人としても活躍しており、今回、ライブペインティングと詩の朗読を行いました。

会場では、ショル族が囲まれる自然、風景、繊細な感性や記憶された思い出が一つの絵となり、即興的に描き出されます。

詩の朗読では、遠かったはずの日本を訪れたこと、桜を見たこと、日本の人々の温かさに触れたことが詠まれました。


遠いはずだった日本が
今、確かにこの目の中にある
夢でしか触れられなかった景色が
そっと現実へと溶けていく
桜の香りにやさしく包まれて


Ырақ Япония теп, черлерин
Кöрерим теп, пӱтпенчам…
Сакура-ағаштың чачықтарын
Мен чызып, тын-чöрерим…

その後、アルバチャコワさんからインスピレーションを受け、ショルの雰囲気を感じながら、参加者たちで塗り絵をします。

40年ぶりにクレヨンを握ったという方も。

この塗り絵の下絵も、アルバチャコワさんが描いたものです。
花、生き物、木々・・・日ごろから、ショル族たちがどのような景色を目にしているのか、目の前に浮かぶようです。

最後は、数日後にはシベリアへと戻るアルバチャコワさんに作品を見せます。ショル族やアルバチャコワさん自身のことについて、多くの質問も出ました。

アルバチャコワさんが来日して描いた絵や、これまでシベリアで描いてきた絵は、ほかにもたくさんあります。会場でも展示し、みなさまに見ていただきました。

来日して描いている様子
来日直後に描かれた2枚の絵
ふるさとのシベリアで描かれた絵は、パネル展示で見ていただきました

パネルにて展示したアルバチャコワさんの他の絵は、「ことばのアーカイブ」内の「絵と詩」特設サイトにて公開中です。
音声・日本語訳の詩とあわせてご覧いただけます。

ショル族・ショル語についても、より詳しく知ることができます

私たちの知らない言葉、空気、それらによってつむがれる表現で、その場が一つの記憶となり、人々の心に残っていくことを願います。

今回、会場をお貸しくださった情報学環オープンスタジオの皆様、そしてご来場くださった皆様に、心から感謝申し上げます。

【執筆責任:森吉蓉子(U-PARL 特任専門職員)】



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